世界的な名著、3大自己啓発本の2冊、「人を動かす」について感想を(残り2冊は「思考は現実化する」「7つの習慣」)
「人を動かす」をはじめて読んだ時とにかく衝撃的でした。
「私の心-それは、疲れ果てた心ではあるが、やさしい心である。だれひとり人を傷つけようとは思わぬ心である。」
中略
「自分の身を守っただけのことで、こんな目にあわされるんだ。」
これは、二丁ピストルのクローレーという凶悪な殺人鬼が残した手紙、そして電気椅子に座ったときの最後の言葉だそうです。殺人鬼だから、とか死刑囚だから、ではなくて人間誰でもこういう都合の良い思考を持ってしまうんだよな、と痛感しました。
結局人は本質的に変わらないんです。というか、自分の事を変える事ですら難しいのに(体重を減らす事でさえ苦労するのに!)、他人を変えよう、どうにかしよう、なんていうのは思い上がりでしかない、と感じたほど、この内容は衝撃的でした。
だからこそ「人を動かす」必要がある
「人を動かす」の骨子ともいえる部分は重要感を持たせることだと僕は思います。前半部分では、人を動かすための3原則が書かれていますが、肝は重要感を持たせる、という事。
重要感を持たせるというのは、わかりやすくいうと、相手を尊重し重要な人と伝える事。
人は他人に認められたい、自分が重要な人物と思われたい生き物です。
重要感を持たせていくことで人は自然と動きたくなってしまうのです。
その重要感を伝えるために、誠実さや笑顔を忘れずに、心からほめたり、しっかり話しを聞いて、相手の顔をたてたり、礼儀を重んじて、時には激励したり、というようなコミュニケーションを高める事が大切になってくるんですね。
「人を動かす」は、どんな人にもあてはまるのですが、営業職の方などに特におすすめです。
このブログは、ソロハックという一人が好きの個人主義というようなコンセプトなのですが、一人が好きだからこそ、コミュニケーション能力は磨かなくちゃいけないと僕は思います。
一人の時間が大好き、という事と、人とのコミュニケーションはまったく別の話であって。
一人の時間が好きだけど、人といる時間は楽しく過ごすし、人から協力してもらうことも大切だと思うのです。
最後に渇望する
僕は、どこかしら腹黒さを抱えるタイプなので、何度も「人を動かす」、「7つの習慣」、「思考は現実化する」を読んで自分自身をメンテナンスしなくちゃいけないのですが、その甲斐あってか、そんなに嫌われることもないと自負しています。
もちろん、自分に甘くなるくせに、人に厳しくなったりするんですけどね(笑)
本書は、完璧にこなそうとするものではなくて、課題にしていくものと考えています。世の中色んな人がいて、何言ってるのかわからないと思う事もしばしばあります。ただ、原則原理みたいなものがあれば、あとで、反省したり、理解を深めることが出来ると思うんですね。
そのコミュニケーションにおける原則原理になる本が、「人を動かす」だと思います。人を怒らせてしまった時とか読んでみると、自分の至らなさを感じたり(笑)一回読んで、この本の内容は薄い、と思う事もあると思います。ただ何回か読んでいくと味わい深くなるんですよね。
ただ、たまに出会う「生来の人の良さを持ち合わせている人」には、敵わないなぁと思います。そんな人が僕は大好きで、渇望します。